スケッチについてのメモ。
ペンと紙を持ちっぱなしにして、何にも考えずに、(考える隙を与えないスピードで)どんどん描く。
そのようにして、水を掻いて泳ぐように、制作の基底部に流れる大きな流れに、身体ごと乗る。
そんな簡単なことなのに、いつの間にか、逡巡したり、怖じ気づいたり、繰り返し同じ事をしようとしたり、そんな硬直して縮こまった、淀んだ場所に落ち込んで、ぐるぐるしてしまう。
立ち止まる、逡巡することは、流れに逆らって同じ場所に居ようとすることで、エネルギー消費はかえって激しい。硬直すれば沈んでしまう。
溺れたり沈んだりしたときは、まずは全身の力を抜いて、ぽっかりと浮かんで息をすること。(当然、上を向いて浮かんでいなければ息は出来ない。)
息が整ったら、また流れに沿って、余分な力を抜いてスイスイと泳ぎ始めること。